主要先進国首脳会議(G7)伊勢志麻サミットが終了して、平常の落ち
着きを取り戻した伊勢・志摩へ。LCCで唯一セントレア(中部国際空港)
に就航しているジェットスターで出かけてみましょう。セントレアへは
新千歳、福岡、鹿児島、那覇の4空港からジェットスターが就航しています。

伊勢・志摩と言っても地域はけっこう広いので旅の足として便利なのは
やっぱりレンタカーと言うことになります。ただそれをどこで借りるか、
けっこうポイントなのです。ここではあっさり結論づけますね。往復
どちらかで名古屋市内に寄りたい、と言う方は迷うことなくセントレア
からレンタカーで出発、とします。名古屋は行かなくていい、のであれば
津の港か松阪市内からにします。あまり知られていないようですが
セントレアから伊勢湾を横断して三重県の県庁所在地である津と、
城下町松阪まで高速船が運航されているのです。これを使えば名古屋
市内は全く通らない短絡コースとなりますので渋滞に巻き込まれる心配が
ありません。しかも津の港(津なぎさまち)にはレンタカーの営業所
も設置されています。さあ、それでは伊勢・志麻の旅に出発しましょう。

ひとくちに伊勢・志麻と言いますが、観光エリアとしては大きく三つの
地域に分けることができます。
・津・松阪・関・高田一身田など近世以降歴史の舞台となった伊勢の町々
・起源を二千年前まで遡ることが出来る伊勢神宮とそこに近接する鳥羽地区
志摩半島の海浜地区
しかし、誘客力、訪問客数からみると年間一千万人ちかい参拝者がある
という伊勢神宮は群を抜いた存在と言えます。近年はパワースポットという
捉え方もされてますます人気が高まっています。全部で125あるお宮さんの
集合体が伊勢神宮なのですが、天照大神を祭神とする皇大神宮(内宮)と、
豊受大御神を祀る豊受大神宮(外宮)が中心となります。ふつう観光で訪れる
と内宮に参拝したあとおはらい町やおかげ横丁で食事やお茶、お土産ショッピングを
楽しむとおしまい、というパターンが多いのですが、まず外宮を先に参拝し、
その後内宮に廻るのが正しい参拝順とのこと。また二拝二拍手一拝といった
拝礼の仕方や服装に注意するなど、洋の東西を問わない宗教施設訪問の
マナーは身につけておきたいものですね。

一方志摩半島はリアス式の海岸が織りなす多島海の美しい景観が訪れる人を
魅了するいわばマリンリゾート。でもどこか懐かしい、日本の海のふるさと
のような地域です。そして伊勢海老やアワビ、牡蠣など新鮮な
海の幸に恵まれたグルメ垂涎の地とも言えます。でも三重県で
忘れてならないもう一つの食材があります。そうです。松坂牛
ですね。サミットでフランスのオランド大統領が「素晴らしい
フレンチ」と絶賛したのは、どうやら松坂牛らしいともっぱらの
噂です。

さあ魅力あふれる伊勢志摩へ!