徳島ってどんなトコだろう? もしかすると四国4県の中でも
いちばん印象が薄い県かも知れませんね。でも実際に旅してみ
ると滋味豊かな魅力にあふれた土地であることがわかります。
前後2回にわけて徳島県内の見どころを紹介します。

残念ながら徳島空港にLCCは就航していません。不動のフルサービス
キャリア日本航空と全日空が独占。しかしどうしてもLCCを使い
たい、とお考えなら方法はふた通りあります。ひとつは関空まで
LCCで来て高速バスで徳島入り。いまひとつはジェットスターで
高松へ、高速バス1回乗り換えで徳島駅。ただし直接徳島に到着
する大手2社より安くあげるためには、LCCをセールなどで
かなり安い運賃で仕入れる必要があります。

【鳴門のうず潮】
徳島県で最初に思い浮かぶ観光地は、やはり鳴門のうず潮で
しょうか?瀬戸内海と紀伊水道の干満差によって生じるうず潮は
大潮の時には最大直径20メートルもの大渦になって驚きの景観を
私たちの前にあらわします。観潮船「うずしお号」は鳴門市の
福浦港から出発します。

【眉山】
標高わずかに290メートルの小さな山ですが万葉集に唄われるほど
秀麗な山容は徳島市のシンボルともなっています。山頂からは徳島
市内はもとより吉野川、さらに天気が良ければ紀伊水道をはさんで
紀伊半島まで望むことができます。交通はクルマかロープウェーの
利用となります。

【旧徳島城】
徳島藩25万7千石の藩主蜂須賀氏の居城だった旧徳島城一帯は
現在徳島中央公園として整備、公開されています。中でも表御殿
庭園は枯山水と築山泉水庭の二庭から構成されており桃山様式を
今に伝える名庭と言われています。公園内には博物館も設置されて
おり徳島藩の歴史資料や工芸品が展示されています。

【大塚国際美術館】
特殊な技術によって陶板の上に再現した世界的名画を展示する
ビックリ美術館。オロナイン軟膏などで有名な大塚製薬が
創業75周年を記念して鳴門公園内に開設しました。延べ床
面積29,412平米は国立新美術館に次ぐ日本国内第2位の
規模を誇っており、世界25カ国190余りの美術館が
所蔵する西洋名画1,000点を展示する巨大な複製美術館
という非常に特異な存在となっています。ダ・ヴィンチ、
ゴッホ、ピカソなど日本人好みの名画はもちろん、
バチカンのシスティナ礼拝堂をまるごと再生したシスティナ
ホールや、ジョットのスクロヴェーニ礼拝堂などは圧巻
の施設と言えましょう。なにしろ。ローマの市内観光を
ガイドする日本人ガイドさんは、バチカンの中でミケラン
ジェロの大作を説明する際「みなさん、ここではあまりよく
見えませんし、ゆっくりする時間もありませんから、日本へ
帰ってから徳島の大塚美術館でじっくりご覧になって下さいね
その方がよっぽどよく見えますからね!」と仰るほど。
これ実話です。